【ネタばれあります】
公開されてから慌てて原作を読んで観に行ってきました。
数年前、秋山奈々が舞台版「鴨川ホルモー」に出演することが発表されたのをきっかけに万城目学作品に出会ったので、他の作品も気になってましたが、ようやく読む機会ができました。
とあるお知り合いの方がブログで高評価されていたのですが、期待通り楽しく読めました。
原作物は、キャスティングの都合上、男女が入れ替わる事はよくある訳で、この作品においてもそれは正解でしたね。
綾瀬はるかのイキイキとした鳥居がはまり役だったり。
しかし、堤真一もひたすらアイス食べてたけど、本人は大丈夫だったのかなぁ(笑)
この作品、原作と違うのは、旭と鳥居が逆転しているだけじゃ無く、ほとんどと言ってもいいほどかけ離れた話になってるんですよね。
例えば、
旭が途中からニヤけ過ぎるとか、
幸一が堂々とし過ぎとか、
大阪国が立ち上がった後の無駄な無人の街並みとか、
ラストでベラベラと語る松平とか、
そもそも組事務所に乗り込む人や、銃で打たれる人が違うとか、
挙げたらキリがないなぁ。
茶子の目が細く無いとかも?
まぁ、沢木ルカはイイよね(笑)
最初、石灰まみれで倒れてるのが茶子かと思ったぐらい脚がキレイだったなぁ〜(笑)
帰京の日にたこ焼き屋の玉木宏と大阪弁で会話してる鳥居が妙にうけたり。
原作とは違った「プリンセス・トヨトミ」として、とても面白かったです。
余談ですが、この映画を観てて、最後まで引っかかってたとこがありまして。
なんか大阪らしさが感じられないって言うか、
原作の緻密な空堀の街並みが伝わってこないなぁ〜って言うか、
大阪でロケしてると思うんだけど、大阪じゃないって言うか。
エレベーターに次々乗ってくるおばさま方とか、笑いを取りたいんだろうけど、なんか大阪的じゃないなぁ、って言うか。
で、鈴木雅之監督についてWikipediaで調べたら、案の定、東京出身のフジテレビ系の生粋の東京人だった。
見てないけど、ドラマ「鹿男あをによし」のスタッフで作られてると聞いてたので万城目作品を理解しているんだと思って楽しみにしてたんだけどね・・・
つまり、原作は双方の目線から描かれているのに対して、映画では東京の、会計検査院から目線で描かれてるってことなのかな、って思いました。